この『効率化』へのアンチテーゼは深い。
コロナ終息後、社会のあるべき姿を考える要素として覚えておきたい。見えない敵との「世界大戦」は、これからも起こり得るのだ。
「効率化へのアンチテーゼ」に絡めて、今回のコロナで「高齢者が亡くなるケースが多い」事をプラスに捉える意見が散見される事に強烈な違和感を覚えている。
年金制度にプラス?命を奪うとプラスになる制度なら変えていくべきではないのか?不遜な発想をするのは何故だ?
障害者を多数殺害して、あたかも「神」になったかのような犯罪者も日本に居たが、それは『単純なモノサシによる思い込み』でしかない。
思い込みの根源「弱肉強食のヒエラルキー」。そこから外れたからこそ「ニンゲン」は今、地球上で最強の存在としてのさばっているのだと考えが及ばない阿呆が神を語る資格など無い。
生きようとする弱者の命を奪って成立する世界になっているなら、弱者を排除するのではなく、世界の方を「変えていかねばならない」。智慧と道具によって、生物間のヒエラルキーをぶち壊したようにだ。
ローマの時代から現在までの約2000年の間、ニンゲンの社会にとって「カネ」が幸福の大きなモノサシであり、その「カネ」を産み出すために「戦争」が起こり、多くの血が流れた。
20世紀終盤に入り、戦争の愚かさは知れ渡ったけれど、「コンピューター」と、コンピュータを繋ぐ「インターネット」という新たな武器を手にした人間は、モノを作る事に極度な効率化を図るだけは飽き足らず、「ストックマーケット」という『仮想世界』をさらに肥大化させ、単なる数字が、額に汗して働いて手にする貨幣価より大きな影響力を持つに至った。
その結果、経済的な貢献をしない弱者が死んでも「プラス」に考える輩、「社会に存在価値が無いから消す」という冒涜を犯す輩が出てしまう結果となっている。
これが諸悪の根源。問題は「カネ」なのだ。
そんな時代が今「見えない敵との世界大戦」で大混乱している。
世界の工場だった中国のサプライチェーンに見直しが入り、投機マーケットは、世界一の財産を持つアメリカ政府のコントロールですらまったく効かない「怪物」になってしまった事が顕になった。
この現実の中であれば、通貨に変わる新しい「価値」を産み出す事が出来るのではないか?そう考えている。
少子高齢化が世界的に進行している今、「投機マーケットの肥大」を抑える事で、社会的弱者を守ることがプラスになる状況を実現できるのではないか?そのためには「マネーの額面」ではない「新たな価値」を見つけ出せるか?人類の未来はその策にかかっているといっても過言ではない。
現在の様に「カネ」を産まない人間は価値が無いし、できる事なら排除したい・・・と考えてしまう状況から、意思を持って生きようとする人間を「守り」「共に生きようとする」事が、心の充足だけでなく、実生活にもプラスになる世界を実現させたいのだ。
今回の「災害後」は、再考する絶好の機会。
21世紀という時代が「カネ」からの脱却を果たした時代として、教科書に載る事を目指して、ささやかながら努力していきたいと思う。
ただの妄想ではない。そう信じている。